

チャットレディのお仕事のため、必要なものをいろいろ購入しました。
購入したものはすべて経費にしていいのでしょうか?



チャットレディを始めると、切っても切れないのが確定申告ですね。
売り上げから経費や控除を差し引いた所得を税務署に申告する必要があります。
チャットレディを始めたら、あなたも立派な個人事業主です。
個人事業主は自分で日々の収支を管理して、毎年、確定申告をする必要があります。
確定申告は一年間の収支の通信簿をつけるようなもので、簡単に言うと次の式を確定させる作業です。
このうち毎年、確定申告でいつも悩ませるのが経費です。



経費とは、売り上げのために必要な支出を控除できるものですが、基準があいまいだったりして経費として認められるかどうか悩んだりするものですよね。
上の式をそれぞれ説明すると次のようになります。
売上・・チャットレディで売り上げた毎月の収入(振込額でOK)
経費・・ライブ配信するためにかかった通信費用や衣装代など
控除・・税法上、所得から差し引いてよい金額
売上は振込額で分かります。
控除もあらかじめ金額は決まっています。
ですが経費は分かりません。
分からないというのは、経費として認めてよい線引きが業種によって違うからです。



飲食店には飲食店、物販には物販、チャットレディにはチャットレディの経費の基準があります。
この記事ではチャットレディに限定した経費の基準を解説していきますね。





経費はしっかり管理すると大きな節税に繋がりますが、いい加減だと脱税行為となってしまいます。
しっかり管理して節税メリットを受け取りましょう!


チャットレディで経費が認められる条件





まずはじめに、チャットレディのお仕事というのを簡単に理解しましょう。
6つの項目は、チャットレディの売り上げを上げるために必要なものです。
経費とは、シンプルにこんなふうに考えてOKです。
売り上げアップに繋がるためにお金を支払ったものは経費です。
経費の基本的な考え方はこれでOKなのですが、細かいルールが存在するのでそれも忘れてはいけません。
・支出にプライベートな要素はないか?
・身体と分離できるものの支出か?(整形などではないか?)
この要素が絡む場合は、経費として計上できない、または按分する必要が出てきます。(あとで後述します)



いずれにしても、チャットレディの売り上げアップのために支出していることが大前提なので、そこは間違わないよう気を付けましょう。
経費の記録を忘れずに・・
経費であることを証明する条件として、5年間記録して保管しておく必要があります。
経費に計上する初めの第一歩は、支出を証明することです。



本当に仕事のために使いましたか?
このように税務署に聞かれたとき、間違いなく経費であることを証明できるようにしましょう。
そのために必要な証明物がこちらになります。
これらすべてが必要ではありませんが、証拠が多いほど税務署を納得させられます。
要は、間違いなくお仕事に使ってますと証明できればいいのです。
税務調査がもし行われることになれば、過去5年間の証明物の提出が求められます。
なので証明物は最低5年は保存するよう覚えておきましょう。
チャットレディで認められる経費一覧





チャットレディのお仕事はシンプルですが、経費として認められる項目は幅広いのが特徴です。
自分を良く見せることが売り上げアップに繋がるので、そのための支出は基本的に経費として考えられます。
(ちょっと芸能人っぽいですね…)
その一覧がこちら!
・通信費
・パソコン代
・スマホ代
・カメラ・マイク・照明
・光熱費
・新聞図書費
・衣装代
・化粧品代
・美容外科費用
・美容院費用
・コンタクト
・ウィッグ
・サプリメント
・公共交通機関・タクシー代
・家賃
など



え!?
こんなにも経費になるの?
はい、「お仕事のため」であれば多くのものが経費になります。
ですが、チャットレディのお仕事に関する経費が広範囲な分、グレーゾーンも広くなりますので注意が必要です。
(詳細は後述します。)
それでは、それぞれの経費を項目ごとに確認していきましょう。
通信費
まず通信費ですが、在宅でお仕事をする場合に当てはまります。
チャットに利用しているのがパソコンならインターネット料金、スマホなら携帯料金を経費として計上できます。
ここで注意するべきはプライベート用との利用頻度の問題です。
簡単に言うとチャット以外にまったくネットを利用していないなら全額経費になります。
ですが、プライベート用を兼ねているなら、携帯料金を按分して経費は半額くらいがいいでしょう。



チャットレディにとって、インターネット環境はもっとも重要な要素になるので、通信速度が快適なものが良いでしょう。
ネット環境が悪いとチャットが途切れてしまい、売り上げが下がってしまうので気を付けましょう。
パソコン代
インターネット環境に並び、チャットのお仕事にパソコンは必須アイテムです。
というか、これがないとお仕事できないですね。
購入にかかった費用は全額経費になります。
パソコンは高額なものもあり、10万円を超える場合は減価償却を考えなければいけません。
その場合は耐用年数は4年として購入金額から4分割して、4年間にわたり経費に計上します。



といっても、確定申告で減価償却は面倒です。
できればパソコン代は安く抑えて、高性能のものが良いでしょう。
もし性能が低いと、パソコンがフリーズする原因になるので性能はケチってはいけません。
私はCPUがCore i3、メモリが8GB以上、SSDを搭載したのものを基準にパソコンを選んでいます。
スマホ代
vi-voなど、スマホを使ってチャットレディができるサイトも増えており、パソコンがなくてもお仕事ができます。
なのでチャットのためのスマホ費用も経費となります。
最近のスマホはどれも高性能なので、機種はどれでも良いでしょう。
(といっても私はiPhoneが大好きなので、中古のiPhoneを購入して使っています。)
中古でも「Aランク」以上の程度なら、かなり状態が良いので気にせず使えています。



機種を購入する場合は、パソコンと同様に10万円を超えるか注意しましょう。
10万円を超えるならば減価償却する必要があります。
ですが、パソコンと同様に減価償却は面倒なので10万円以下に抑えた方が無難でしょう。
WEBカメラ・撮影用LED照明
これもチャットレディ必須のアイテムですね。
パソコン内臓のインカメラや、チャットサイトが貸してくれるカメラは映像品質が良くないので、高性能なものを購入するのをおすすめします。



カメラの性能は売り上げを左右します。映像が汚いとそのまま女性の評価が落ちてしまうので、カメラはしっかりしたものを購入したいですね。
そして照明もカメラ映りをよくする必須アイテムで、しっかりしたものを購入するべきです。



高輝度のLED照明は部屋を明るくするだけでなく、肌が白く映るようになるので、私は欠かすことが出来ません!笑
化粧品
化粧品の費用も経費となります。
撮影には欠かせない、身だしなみを整えるために必要な経費です。



プライベート用と混同しがちになるので、領収書を分けるなどしっかり管理しましょう。
もし難しいようなら、按分して半額程度までを経費としましょう。
衣装代
チャットレディのお仕事で売り上げに直結するのは衣装です。
そのためチャットに使用するためのコスプレ衣装なら全額経費に計上できます。
プライベートで着る洋服を兼ねる場合は半額程度に按分しなければいけません。



衣装にうるさいお客様は多いですね。
「それ似合うね」「それは違う」「こんな服は着ないの?」などなど
色んな提案を受けて、それに答えると喜ばれるのでお仕事の一部です。
コンタクト
コンタクトも移り映えをよくするための工夫であれば、その購入費用は経費です。



普段は使わないカラコンをつけてみたり、普段は眼鏡なのにチャットのときだけコンタクトと利用するといった場合です。
カラコンは身バレ防止にも使えるので、経費扱いにできるのはありがたいです。
ウィッグ
ウィッグも身バレ防止の変装のために使用する機会が多いと思います。
身バレ防止はチャットレディのお仕事の一環なので全額経費になります。



カラコン、ウィッグ、普段と違う化粧という感じにキメると別人になれます。
チャットレディのキャプチャーは高確率であるので、身バレが気になる方はウィッグも利用しています。
美容院
化粧品や美容外科費用のように、見映えをよくするために支出するものは経費となります。



よって美容院代も経費計上できます。
これらの経費については按分する必要なく全額経費に計上できます。
整形費用
二重手術やエイジングケアのために美容外科に通うことも経費として計上できます。
顔を若々しく保つためや、スタイルの維持はカメラ映えするための必要な経費と言えます。



ですが、経費は半額までにするべきでしょう。身体に固着するものは経費として認められないこともあるので、経費を当てにするのは禁物です。
しかしながら、カメラ映えすることによって集客は間違いなく伸びますので、美容外科に通うことはチャットレディのお仕事に活かせるといえます。
新聞図書費
新聞代や雑誌代、書籍代です。
チャットレディのお仕事は男性と会話することです。



とくに30~50代の男性は仕事を頑張っている方も多いので会話の内容も重要です。
そのため、時事ネタを収集することは必要な業務ですし、見聞を広める意味でも新聞図書費は必要経費として計上できます。
サプリメント
美容に関するサプリメントも経費として計上することができますが、実際にはグレーゾーンです。
どこまでがお仕事に関するのか照明が難しいので経費に算入するにしても半額までにとどめておく方が無難です。



私はCBDオイルを毎日活用しています。
深夜に働くことが多いので、睡眠不足やストレス解消のため使っています。
短時間でもぐっすり眠れるので、チャットレディには相性が良い商品です。
家賃
在宅でチャットレディをしている人が多いと思います。
家賃全額を経費計上することはできませんが、チャットに利用する部屋の面積を按分することによって、その分を経費として計上できます。
または、自宅とは別にチャット専用のお部屋を借り上げる場合は、全額控除です。
仕事場(事務所)のような扱いにできるためです。



家族にバレないようにするため、通勤する方も多いですが席の確保が大変だったりします。
その場合は、家の近くに部屋を借りて仕事場にすることも可能です。
光熱費
自宅でお仕事をする場合、光熱費は電気代・ガス代・水道代などがあります。
チャットレディのお仕事では電気代くらいしか計上できないと思いますが、特段の理由があればガス・水道代も計上できるかもしれません。
電気代にあっても、電気料金のうちいくらチャットレディのお仕事に消費しているのか按分しなくてはいけません。
使用頻度によって按分率を決めて計上しましょう。
公共交通機関・タクシー代
在宅ではなく、通勤してチャットレディのお仕事に取り組む場合は交通費を経費に計上できます。
経費の費目を確認
経費を計上するとき、忘れてはいけないのが費目の確認です。
経費には費目という概念があり、支出がどの費目に該当するか確認しましょう。



特に青色申告をする場合は、必ず費目を仕分けする必要があります。
とはいえ、一度覚えてしまうと簡単なので難しく考える必要はありません。
費目 | 経費 |
衣装費 | 衣装、めがね、コスプレ など |
美容費 | 化粧品、美容外科費用、美容院、サプリメント、コンタクトレンズ、ネイル など |
消耗品費 | スマホ、パソコン、WEBカメラ、照明スタンド、机、イス、ソファー(いずれも10万円以下)など |
通信費 | インターネット代、スマホ代 |
会議費 | 打ち合わせしたときのご飯代、飲み物代 |
接待交際費 | ご飯代、キャストさんと旅行代金、プレゼント代 |
地代家賃 | 自宅の家賃(按分要) |
水道光熱費 | 電気代、ガス代、水道代(按分要) |
旅費交通費 | 通勤場所までのタクシー代、電車代、バス代 |
新聞図書費 | 新聞、雑誌、漫画、小説 など |


チャットレディの経費は按分が基本


チャットレディの経費は認められる範囲が広いことが分かりました。ですが、注意点があります。
それは、しっかりと按分すること!
按分することを徹底しましょう。
按分する対象は、お仕事以外の要素が入っている支出に関してです。
(通信費、パソコン購入費用、ウィッグ、コスプレ衣装などは大丈夫です)
美容のための整形、美容鍼灸などはグレーゾーンなので経費にするにしても半額までが無難です。



按分するには、どの程度の割合でプライベートが含まれているのか照明できるようなデータが必要です。
証明が難しいなら経費は半額までにしておく方が無難です。
経費はグレーゾーンが広く、税務署も目を光らせています。
確定申告の際は、なにをどれだけ按分したのか、しっかり記録を取って申告しましょう。
【事例】経費を按分する割合
では、按分する割合はどの程度が妥当でしょうか?
按分するには根拠が必要です。
・仕事に使用した割合はいくらか?
・一般生活に使用した割合はいくらか?
・よって〇対〇で按分したものを経費として計上しました
経費は根拠をもと計上した記録をちゃんと残しておきましょう。
もちろん、ウィッグ、コスプレ衣装のように、誰がどう見てもチャットレディのお仕事以外に使わなさそうなものは全額計上して問題ないです。
按分には限度もある
とはいえ、按分って根拠がないというか、言ったもん勝ちの部分ってありますよね。なので、



私はちゃんと按分してるから大丈夫!
とはなりません。
最終的には税務署が按分率を決定します。
そのために税務調査があるのですが、もし税務調査が不安なのでしたら按分率は50%は超えないようにしましょう。



本当にチャットの仕事と按分している?
いい加減に申請していない?
具体的な根拠を提示して。
出せなかったら、この経費は認められません。
根拠を示すことができないと税務署は経費として認めてくれないので、その分追加で税金を納めなければいけません。
チャットレディの経費について【まとめ】
以上のように、チャットレディの経費のルールついてまとめると以下のようになります。
・チャットの経費は広範囲
・すべて経費にはできない
・すべて経費にするなら客観的に証明できるものが必要
・経費は按分が基本
・按分しても50%は超えないように
税務署は、経費として証明できる根拠資料を求めているので、以下の資料を保存しておきましょう。
税務調査は過去5年にさかのぼって調査するので、5年分はしっかりと資料を保管しておきましょう。
確定申告や税務調査など、よく分からなくて怖そうなイメージですが、ルールをしっかり守っていれば問題ありません。



確定申告もやよいの青色申告オンラインを利用することによって、簡単に申告書を作成してくれるので安心です。 しおり 確定申告に時間をかけても収入は増えません。
会計ソフトは月に1180円ほどなので、手間をかけずに浮いた時間をチャットに充てるのもいいかもしれませんね!
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